2011年5月6日金曜日

改革プロセス Phase-1



BIMを導入するためには、3つのプロセスがある。

1)見せること
2)考えること
3)情報化こと


今回は、「見せる」ということについて解説しよう



■見せるということ
BIMで「見せる」というのは、どういうことか?

どのように考えているかを伝えることと、より分かりやすく表現することだろう。
3Dモデリングが、「見せる」ということに当てはまるのではないかと思う。
あたり前のこととも言えるが、3DモデルをBIMソフトを使って作ることで属性情報が付加されていることが大きくちがう。
見せるための根拠があるということだ。
「これは、イメージパースです。」ではなく、
「設計情報のリアルモデルです。」と言えるだろう。
図面ではなく建築の仮想3Dモデルを作成することで、設計情報を分かりやすく伝達し、平面図よりも格段に多い情報を見せることができる。


■設計の常識が変わる
設計者は、平面図を作成し設計検討していた。

基本的に建物形状の検討というよりは、面積とゾーニングの設計が優先された。
これが、今までの常識である。
BIMソフトでは、オブジェクト指向でモデリングするため壁で囲われた空間には「部屋」という情報があり、リアルタイムに面積を表示し集計できる。
CAD図形の面積を計り、その数値をExcelに入力し集計結果から、またCAD図形を調整するという負のスパイラルにハマらないで済む。
その時間をデザイン検討にも使える。
だから、平面図の検討と同時に形状検討もできるのだ。
これがBIMで、最初に感じるメリットでもある。


■修正や検討が容易
平面図を分かりやすく表現するために色や影をつけるが、プランやフロアが変わればその都度修正の必要があった。

BIMソフトでは、オブジェクトや空間情報の属性データによって表現を変えることができるので、プランの修正のたびに修正変更する必要はない。
図面やカラースキームを変更する作業量を考えるとプラン検討も消極的になっていた部分があった。
例えば、平面図での階段の向きを変更することは簡単だが、立面図に表現する必要がある場合は、作業時間などを考え積極的な提案ができなかった。
そのため、設計が進んでから検討を要求されると初期段階に比べ、関連要素が多くなり検討時間や修正作業の負担が大きくなってしまう。
BIMでは、設計者が今まで検討しきれなかったことも短時間で行うことができる。




■表現力も変わる
平面図を作成していれば、立面図やパースも作成できるため最初からデザイン提案ができる。
一枚の「絵」としての見せ方から、建物のシミュレーションイメージとなる。
パース屋が作る絵とはちがい、設計者自身が見せたいものを見せられる。
ボリューム感や仕上げの質感、開口部や庇のスケール感などを検討し、クライアントとイメージの共有ができる。
3Dが身近な存在となり、パースが平面図と同じぐらい取り扱いしやすくなる。
3Dにすることは、あたり前となると設計者自身の表現力も見せ方も変わる。


■意思決定が早まり、品質も向上
このように、「見せる」ということの意味が変わる。
見せる情報が増えれば、意思決定も早くできる。
また、短時間での検討要素も増え平面図と比べれば3Dでは多角的な検討ができるとも言え、品質の確保や向上にもつながる。
クライアントのリアクションで成果は実感できる。


これだけでも、設計者にとっては革新的なことであるが、ここで終わってはいけない。
BIMは、これからが本番である。


次回は、Phase-2の「考える」について、解説する。

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