■従来の業務では
従来の業務では、図面からパースや解析のためのデータを作成し、またその都度指示するための資料を作成していた。
そのため、一つの建物の情報をバラバラに管理し、個別に検討していた。
当然、それを全て図面に反映しようとしても整合性がとれない。
データについても十分な管理ができなかった。
■BIMの生産性
BIMでは、BIMモデルから、図面やパースを作成することができるため無駄な作業を無くしながら、整合性も確保できる。
従来の業務で課題であった、生産性という意味では、図面と3D表現やパースなどのビジュアライゼーションは、シームレスに行えるため生産性の効率を上げるだけでなく、品質も確保でき、生産性の効率化は明らかだ。
■BIMで、建築を考える
しかし、そこまででは”BIM"ではなく、”BM"である。
作業が効率化しただけでは、何も変わらない。
今まで初期段階ではできなかった、プレ解析や4Dシミュレーション、5Dなどのマネジメントと連携することができる。
そのため、図面も1つの情報に過ぎない。
建築で本来考えるべきことは、図面を作ることでも、イメージパースを作ることでもなく、実際に建築可能な建物を計画し、その建物が持続するために必要なさまざまな課題や問題を検討することだ。
図面やパースの表現にこだわるのではなく、BIMモデル(仮想的な建築モデル)によって、建築を考えることが重要だ。
■BIMで必要なのは、思考の切り替え
設計者は、図面から設計するのではなく、BIMモデルを直接的に発想するように思考を変えていかなくてはならない。
BIMソフトを使うためにも、一番必要なのは思考の切り替えである。
実際にRevitを覚えるためには、AutoCADの操作と比べても圧倒的に少ない時間で図面や3Dを表現できるようになる。
■BIMでは、図面はアウトプットされた1つ情報
人が図面を管理しているのでは、何もよくならない。
100枚の図面を確認し、平面図の1箇所を修正するためには、その関連する図面は30〜80枚を確認することになり、修正指示についてもその分必要となる。
2DCADで、図面というデータを1枚1枚作っているのなら、いくら中国で安く作成していても確認と修正の指示は、図面の枚数だけ必要になるということだ。
BIMで確認するのは、BIMモデルだけであり、図面として確認するのは最小限で済む。
BIMモデルが最新情報となっていれば、基本的には図面やパースも最新情報になっている。
図面は、BIMモデルから出力される情報の一つでしか過ぎない。
■図面ではなく、情報を管理するということ
BIMでは、人でなくBIMモデルが中心となり、図面ではなく情報を管理することになる。
建築で情報管理を行うことができれば、設計から施工、維持管理へと正確なデータを連携することができる。
建築の情報化と情報共有が、BIMによって革新的に変わる。
実現するための問題や課題もあるが、実践することによる実績は多い。
BIMで何ができるかではなく、BIMで何を使うかによって今後の日本BIMも変わってくるだろう。


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