ちょっと、間があいてしまいましたが、改革プロセスの続きをお話します。
■Phase-2「考える」
BIMソフトで、3Dを作り具体的な建築イメージを提案しているだけで
終わってはもったいない。
BIMと言いたいなら、もう一歩踏み出しましょう
3Dからは、多くの情報を得られます。
完成イメージの3Dだけでなく、計画条件の整理のために
ゾーニングモデルを立体的に作成すると同時に斜線などの
高さ制限に関することを同時に検討できます。
そして、敷地と建物のボリューム感がわかるとそのまま
ファサードのデザインを考えることができます。
今までは、一つ一つ段階を踏み、設計を進めていたことが
同時並行で、考えることができるようになります。
ただ、設計者の思考もBIMツールに合わせて、変わる必要があります。
これが大変なんです。
私も今までは、AutoCADやVectorworksを使い敷地条件を平面図上で
ボリューム検討を行い、とにかく面積を最優先した検討でした。
そのため、平面図ができたら断面図、そして立面図という順番で考え
余裕があれば、3Dモデルを作りパースを作成しいました。
パースを作ると必ず、プランを直したくなる部分があり
図面とパースは、整合性が取れないのは、当たり前でした
言うなれば、概要書(面積表など)をつくるための計画であり
建築の計画ではなかったのかもしれません
そこで、Revitで3D検討を行いながらAutoCADを使って
図面を作るというハイブリット利用から始めました。
Revitで作成する図面が、今まで使っていた表現に合わせることが
できなかったため、結果を図面にするのはAutoCADが早かったからです
それでも、3DCGと2DCADとはちがい、Revitの中で設計検討することは
図面と面積とパースを同時に考えることができたので、結果はでました
Revitでの表現も徐々に解決したため、最終的にはRevitだけで
設計検討を完結するところまで辿りつくことができました。
Revitによる設計では、ボリュームチェックからパース作成を行っても
従来と比べれば、30%ぐらいの労力です。
おかげで、遅くまで残業しなくても帰りたい時には帰れるように
なったのも、設計者としては大きなメリットです。
BiM ARCHITECTS Blog
株式会社ビム・アーキテクツの公式ブログです。
2011年7月5日火曜日
2011年5月17日火曜日
日経アーキテクチュア インタビュー記事掲載
BIMをマネジメントの観点で、取り扱った記事です。
国際会計基準を求められる時代となり、日本でもその対応に動き始めています。
IFARS(国際財務報告基準)とBIMは、建築資産管理などにおいては
関連するものが多く、今後ビルオーナーの関心が高まるでしょう。
建築ビジネスでも、設計段階から運用コストや資産管理を意識した計画が必要となり
実践的なLCCが求められるます。
BIMは、建築の情報化という部分では、現状の課題、問題点を解決するツールに
なり得る可能性を持っています。
日本のBIMは、従来の業務にこだわりすぎています。
本来の建築の課題と問題を解決するツールとして使えば
難しいことではないと思っています。
建築と関連情報を分かりやすくつなぎ、建築ビジネスの展開を
BIMによって広げて行きたいですね
2011年5月6日金曜日
改革プロセス Phase-1
BIMを導入するためには、3つのプロセスがある。
2)考えること
3)情報化こと
今回は、「見せる」ということについて解説しよう

■見せるということ
BIMで「見せる」というのは、どういうことか?
どのように考えているかを伝えることと、より分かりやすく表現することだろう。
3Dモデリングが、「見せる」ということに当てはまるのではないかと思う。
あたり前のこととも言えるが、3DモデルをBIMソフトを使って作ることで属性情報が付加されていることが大きくちがう。
見せるための根拠があるということだ。
「これは、イメージパースです。」ではなく、
「設計情報のリアルモデルです。」と言えるだろう。
図面ではなく建築の仮想3Dモデルを作成することで、設計情報を分かりやすく伝達し、平面図よりも格段に多い情報を見せることができる。
■設計の常識が変わる
設計者は、平面図を作成し設計検討していた。
基本的に建物形状の検討というよりは、
これが、今までの常識である。
BIMソフトでは、
CAD図形の面積を計り、その数値をExcelに入力し集計結果から、またCAD図形を調整するという負のスパイラルにハマらないで済む。
その時間をデザイン検討にも使える。
だから、平面図の検討と同時に形状検討もできるのだ。
これがBIMで、最初に感じるメリットでもある。
■修正や検討が容易
平面図を分かりやすく表現するために色や影をつけるが、プランやフロアが変わればその都度修正の必要があった。
BIMソフトでは、オブジェクトや空間情報の属性データによって表現を変えることができるので、プランの修正のたびに修正変更する必要はない。
図面やカラースキームを変更する作業量を考えるとプラン検討も消極的になっていた部分があった。
例えば、平面図での階段の向きを変更することは簡単だが、立面図に表現する必要がある場合は、作業時間などを考え積極的な提案ができなかった。
そのため、設計が進んでから検討を要求されると初期段階に比べ、関連要素が多くなり検討時間や修正作業の負担が大きくなってしまう。
BIMでは、設計者が今まで検討しきれなかったことも短時間で行うことができる。
■表現力も変わる
平面図を作成していれば、立面図やパースも作成できるため最初からデザイン提案ができる。
一枚の「絵」としての見せ方から、建物のシミュレーションイメージとなる。
パース屋が作る絵とはちがい、設計者自身が見せたいものを見せられる。
ボリューム感や仕上げの質感、開口部や庇のスケール感などを検討し、クライアントとイメージの共有ができる。
3Dが身近な存在となり、パースが平面図と同じぐらい取り扱いしやすくなる。
3Dにすることは、あたり前となると設計者自身の表現力も見せ方も変わる。
■意思決定が早まり、品質も向上
このように、「見せる」ということの意味が変わる。
見せる情報が増えれば、意思決定も早くできる。
また、短時間での検討要素も増え平面図と比べれば3Dでは多角的な検討ができるとも言え、品質の確保や向上にもつながる。
クライアントのリアクションで成果は実感できる。
これだけでも、設計者にとっては革新的なことであるが、ここで終わってはいけない。
BIMは、これからが本番である。
次回は、Phase-2の「考える」について、解説する。
2011年5月2日月曜日
Navisworksセミナー開催 2011.05.19
インフォマティクスのセミナーで、講演します。
NavisworksとRevitの連携について、実用的なポイントを紹介します。
Navisworksをデザインレビューツールとして活用法や様々なBIMデータを統合することができる情報共有ツールとしての活用方法について紹介します。
無償ビューアーであるFreedomを使い3Dデータを見て測って確認できるのも魅力です。
Navisworksを建築で活かすポイントをデモを交えてご紹介します。
また、RevitとPiranesiの連携についても少しご紹介したいと思っています。
Revitでレンダリングした結果をPiranesiでそのまま使い、添景やテクスチャを追加、編集することで簡単にパースを作成します。
最後に当社のコンサルティングサービスについて、ご紹介させていただきます。
BLL2009で優勝し世界でも認められた技術と知識があり、実務による実績も多くあります。
実務に活かせるコンサルティングとは何かをご判断頂けると思います。
ご興味のある方は、是非ご参加下さい。
申し込みは、こちら
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Navisworksをデザインレビューツールとして活用法や様々なBIMデータを統合することができる情報共有ツールとしての活用方法について紹介します。
無償ビューアーであるFreedomを使い3Dデータを見て測って確認できるのも魅力です。
Navisworksを建築で活かすポイントをデモを交えてご紹介します。
また、RevitとPiranesiの連携についても少しご紹介したいと思っています。
Revitでレンダリングした結果をPiranesiでそのまま使い、添景やテクスチャを追加、編集することで簡単にパースを作成します。
Revit Architecture
Piranesi
Piranesi
最後に当社のコンサルティングサービスについて、ご紹介させていただきます。
BLL2009で優勝し世界でも認められた技術と知識があり、実務による実績も多くあります。
実務に活かせるコンサルティングとは何かをご判断頂けると思います。
ご興味のある方は、是非ご参加下さい。
申し込みは、こちら
2011年5月1日日曜日
BIMで変わること
■従来の業務では
従来の業務では、図面からパースや解析のためのデータを作成し、またその都度指示するための資料を作成していた。
そのため、一つの建物の情報をバラバラに管理し、個別に検討していた。
当然、それを全て図面に反映しようとしても整合性がとれない。
データについても十分な管理ができなかった。
■BIMの生産性
BIMでは、BIMモデルから、図面やパースを作成することができるため無駄な作業を無くしながら、整合性も確保できる。
従来の業務で課題であった、生産性という意味では、図面と3D表現やパースなどのビジュアライゼーションは、シームレスに行えるため生産性の効率を上げるだけでなく、品質も確保でき、生産性の効率化は明らかだ。
■BIMで、建築を考える
しかし、そこまででは”BIM"ではなく、”BM"である。
作業が効率化しただけでは、何も変わらない。
今まで初期段階ではできなかった、プレ解析や4Dシミュレーション、5Dなどのマネジメントと連携することができる。
そのため、図面も1つの情報に過ぎない。
建築で本来考えるべきことは、図面を作ることでも、イメージパースを作ることでもなく、実際に建築可能な建物を計画し、その建物が持続するために必要なさまざまな課題や問題を検討することだ。
図面やパースの表現にこだわるのではなく、BIMモデル(仮想的な建築モデル)によって、建築を考えることが重要だ。
■BIMで必要なのは、思考の切り替え
設計者は、図面から設計するのではなく、BIMモデルを直接的に発想するように思考を変えていかなくてはならない。
BIMソフトを使うためにも、一番必要なのは思考の切り替えである。
実際にRevitを覚えるためには、AutoCADの操作と比べても圧倒的に少ない時間で図面や3Dを表現できるようになる。
■BIMでは、図面はアウトプットされた1つ情報
人が図面を管理しているのでは、何もよくならない。
100枚の図面を確認し、平面図の1箇所を修正するためには、その関連する図面は30〜80枚を確認することになり、修正指示についてもその分必要となる。
2DCADで、図面というデータを1枚1枚作っているのなら、いくら中国で安く作成していても確認と修正の指示は、図面の枚数だけ必要になるということだ。
BIMで確認するのは、BIMモデルだけであり、図面として確認するのは最小限で済む。
BIMモデルが最新情報となっていれば、基本的には図面やパースも最新情報になっている。
図面は、BIMモデルから出力される情報の一つでしか過ぎない。
■図面ではなく、情報を管理するということ
BIMでは、人でなくBIMモデルが中心となり、図面ではなく情報を管理することになる。
建築で情報管理を行うことができれば、設計から施工、維持管理へと正確なデータを連携することができる。
建築の情報化と情報共有が、BIMによって革新的に変わる。
実現するための問題や課題もあるが、実践することによる実績は多い。
BIMで何ができるかではなく、BIMで何を使うかによって今後の日本BIMも変わってくるだろう。
2011年4月30日土曜日
BiMアーキテクツの「BiM」とは
■”BIM”ではなく、”BiM”
BiMアーキテクツ(BiMA)では、”BIM”ではなく"BiM"としている。
”I”を”i”の小文字にしているには、意味がある。
建築では、どんなにITが進んでも人が判断することによって安全や品質の確保が行われていて、それが私たちの仕事である。
そのために人を模した”i”を使い、情報化だけでなく人の繋がりを大事にすることを意味している。
■BiMの位置づけ
BiMを「デザインツール」と「マネジメントシステム」と捉えている。
今までは、デザインとマネジメントをコントロールするのは難しかったが、BiMを使うことで両立することやバランスを調整することがリアルタイムに行える。
表現と原拠を手に入れることができ、デザインを単なるイメージから、リアルな存在に変えることができた。
また、円滑なコミュニケーションが可能になり、生産性の工場や品質の確保につながり結果的に早期の意思決定につながる。
BiMをツールとして位置づけるのではなく、プロジェクト単位や建築ライフサイクルでの活用できる概念と位置づけている。
■目指すBiM
BiMを概念からサービスへと展開したいと考えている。
建築のデータベースとしてライフサイクル全体で使えるようにし、設計から施工、維持管理までの情報を適切に連携させる。
「BiM=建築クラウド」となり、建築が1建物という単位から、地域や都市という単位での検討や連携ができる。建築と土木(インフラ)との計画を可能とし、今後必須となるエネルギーや緑化などの環境計画を建築の枠を超えて、計画、運用を可能になる。
私たちは、設計や施工、維持管理などの各フェーズでのBiMの基準を考えるとともに、それを繋ぐBiMも構築し、人が管理するデータベースからBiMモデルを中心にするデータベースとし、立場によって自由に利用できるサービスへと進化させたいと考えている。
建築をかたちにすることから都市をかたちにすることで、社会とも協調のできる建築を目指している。
BiMアーキテクツ(BiMA)では、”BIM”ではなく"BiM"としている。
”I”を”i”の小文字にしているには、意味がある。
建築では、どんなにITが進んでも人が判断することによって安全や品質の確保が行われていて、それが私たちの仕事である。
そのために人を模した”i”を使い、情報化だけでなく人の繋がりを大事にすることを意味している。
■BiMの位置づけ
BiMを「デザインツール」と「マネジメントシステム」と捉えている。
今までは、デザインとマネジメントをコントロールするのは難しかったが、BiMを使うことで両立することやバランスを調整することがリアルタイムに行える。
表現と原拠を手に入れることができ、デザインを単なるイメージから、リアルな存在に変えることができた。
また、円滑なコミュニケーションが可能になり、生産性の工場や品質の確保につながり結果的に早期の意思決定につながる。
BiMをツールとして位置づけるのではなく、プロジェクト単位や建築ライフサイクルでの活用できる概念と位置づけている。
■目指すBiM
BiMを概念からサービスへと展開したいと考えている。
建築のデータベースとしてライフサイクル全体で使えるようにし、設計から施工、維持管理までの情報を適切に連携させる。
「BiM=建築クラウド」となり、建築が1建物という単位から、地域や都市という単位での検討や連携ができる。建築と土木(インフラ)との計画を可能とし、今後必須となるエネルギーや緑化などの環境計画を建築の枠を超えて、計画、運用を可能になる。
私たちは、設計や施工、維持管理などの各フェーズでのBiMの基準を考えるとともに、それを繋ぐBiMも構築し、人が管理するデータベースからBiMモデルを中心にするデータベースとし、立場によって自由に利用できるサービスへと進化させたいと考えている。
建築をかたちにすることから都市をかたちにすることで、社会とも協調のできる建築を目指している。
2011年4月10日日曜日
第28回 CMAJフォーラムで、講演
4月8日18:00〜20:00に開催された、CMAJフォーラムに参加した。
CM協会で、BIMを話すことはマネジメントやオーナー側の話ができるので、
今までにはない話しをしたいと思っていた。
今回は、弊社が強く思っている「マネジメントシステムとしてのBIM」についてを
「日本におけるBIMの課題と展望」という演題で話した。
大手のデベロッパーやファンド、ゼネコン、管理会社など40名ぐらいの参加されていた。
まだ、BIMについて知らないというか、自分たちの業務に必要なことかどうか?をまだ実感していない方が多かったのではないかと思う。
やはり、ただの3D化と思われている方もいた。
「BIMとは」から始まり、「改革プロセス」、「BIM最新事情」、「マネジメントシステム」という順番で話し、最後に私の考えではあるが、「今後のBIMについて」を話し締め括った。
CM協会で、BIMを話すことはマネジメントやオーナー側の話ができるので、
今までにはない話しをしたいと思っていた。
今回は、弊社が強く思っている「マネジメントシステムとしてのBIM」についてを
「日本におけるBIMの課題と展望」という演題で話した。
大手のデベロッパーやファンド、ゼネコン、管理会社など40名ぐらいの参加されていた。
まだ、BIMについて知らないというか、自分たちの業務に必要なことかどうか?をまだ実感していない方が多かったのではないかと思う。
やはり、ただの3D化と思われている方もいた。
「BIMとは」から始まり、「改革プロセス」、「BIM最新事情」、「マネジメントシステム」という順番で話し、最後に私の考えではあるが、「今後のBIMについて」を話し締め括った。
BIMのマネジメントとしての可能性について、初めて講演したが、質疑もいろいろとでたので、オーナー側の立場へもBIMの可能性を感じて頂けたように思う。
これから、BIMは3Dや図面だけでなくマネジメントツールとして発展していくことを願いたい。
BIMは、ツールではなく、概念である。
これを勘違いしていると、いつになってもBIMは展開できない。
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